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狂犬病(きょうけんびょう)

人と動物が共通に感染する病気(人畜共通感染症)の中で最も恐ろしいと言われているのが狂犬病で、法定伝染病に指定されている。
狂犬病は犬、猫、人、家畜、キツネ、吸血コウモリなどあらゆる温血動物に感染力のある強力なウィルス性の病気で、特に犬と狼が感受性が強く罹り易いので狂犬病とよばれる。

感染経路:
発病した犬の唾液中のウィルスが、咬傷や色々な傷口、擦過傷などから体内に侵入し発症する。まれに空中飛沫を通じて感染する事もある。

症状:
前駆期              
犬は常に不安な様子で落ち着かず、暗い場所を好み隠れたり、睡眠障害、陰鬱状態となり、急に驚いて立ち上がり、しばしば異常行動を呈す症状が1〜2日続く。
興奮期(刺戟期)         
前駆期が過ぎると本格的な狂気の状態に陥る。鼻先に触れる物すべてに咬みついたり、あてもなくさまよい歩く。延髄を侵されて呼吸困難の状態となり、しわがれたなき声を発し、水を見る事によって嚥下筋がけいれんし、渇きを訴えながら水を呑む事もできなくなる。(このため恐水病とも呼ばれる)尾を股に巻き込み、眼を血走らせ、開口、流涎、実に悲惨で異状な状態となる。この状態が2〜3日続く。
麻痺期              
肢もフラフラとなり歩行不能となる。眼は斜視となり、左右の瞳孔の大きさも異なり、脱水症状を呈し、痩せ衰えて死に至る。狂犬病は一旦発病すると、現段階では治療方法は無い。

参考ページ:
ペットのイエローページ・ペット飼育百科/狂犬病

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