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鉤虫症(こうちゅうしょう)

鉤虫という字が示すように、小腸の粘膜に頭部の3対の鉤(口器)を突き刺して血液や栄養分を吸収する長さ1〜2cmの白色糸くず状の線虫による病気である。

感染経路:経口感染 / 経皮感染 / 胎盤感染・経乳感染

症状:
鉤虫症は通常1才以下の犬で発病し、重症に至るのは6ヵ月未満の子犬が多い。
吸血と虫体からの毒素分泌により、生後1週くらいから下痢が粘血便となり、母乳を飲まなくなり、衰弱し、極度の貧血状態となってショック症状を呈し死亡する。
比較的高月齢の子犬でも、食欲不振、削痩、悪臭のあるタール状の下痢が続き、腹痛のため背部を丸め腹部をかばった姿勢となり、あらゆる粘膜が蒼白となる。
成犬の場合は、軽度の腸炎様症状を呈し、毛艶が悪くなるなどの慢性的な不健康状態で推移する。

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