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疥癬症(かいせんしょう)

疥癬症はヒゼンダニ科に属する穿孔疥癬虫(ヒゼンダニ)の寄生によって起こる犬や猫の寄生性皮膚疾患の代表的なものである。
ヒゼンダニは宿主の皮膚の上皮組織内にトンネルを作り寄生する白色卵円形のダニで、被毛が少ない耳、顔面、肘、腹部に寄生する例が多い。

症状:
初期症状では、激しいかゆみと湿疹様の皮膚炎を起こし、境目がはっきりしない脱毛が特徴的である。日光照射などにより宿主の体温が高くなると虫の運動が活発となりかゆみはさらに増す。 
このため引っ掻く事による皮膚症状の悪化が重なり、病変部の皮膚は腫れ、脱毛が進み、悪臭を放つ。
傷ついた皮膚は細菌感染による炎症を起こし、放置すると病変は全身に及び栄養状態の悪化を来たして小さな生体ではしばしば重い症状を現す。

感染経路:
体の接触時に体表に出た虫体によって感染する。
ヒゼンダニに感染した動物が使っている犬舎や敷物、首輪、ブラシ類を介しても感染する。 

参考ページ:
犬の専門用語事典/皮膚病
犬の専門用語事典/寄生性皮膚疾患  



 

 

 

 

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