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犬回虫症(いぬかいちゅうしょう)

回虫には、犬回虫と犬小回虫(猫にも寄生する)の2種類あるが、我が国では犬回虫の感染が多く、生後間もない子犬の多数に寄生が見られる。 
犬回虫は主に子犬の胃や腸に寄生する雄の成虫4〜10cm、雌の成虫5〜18cmの白色糸状の線虫で複雑な発育環と感染経路をもつ。
犬回虫に感染している子犬は便の中に犬回虫の卵を排出する。

症状:
犬回虫の成虫が月齢の低い子犬に大量寄生すると、発育不良、食欲減退が見られるようになり、痩せ、貧血、嘔吐、腹囲膨満、粘液性下痢などの症状を現し、まれに虫体を吐き出す事もある。
腸管内で多数の虫が塊となり引き起こす腸閉塞や、幼虫が体内を移行する事による寄生性肺炎、呼吸困難、肝臓障害などが現れる。
回虫が出す毒素が原因の運動麻痺や神経症状が現れる事もある。
土砂や草木など異常なものを口にする異嗜が見られる例もある。
犬回虫が大量寄生する子犬では抵抗力が低下しているため、他の疾病の併発を起こしやすく危険な状態になるケースも多い。

感染経路:
経口感染(気管型移行)経口感染(全身型移行)胎盤感染・経乳感染

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