オーストラリアン・シェパード

オーストラリアン・シェパードの起源はスペインとフランスの国境付近、ピレネー山脈のバスク地方の牧羊犬と考えられている。
19世紀後半、バスク人がオーストラリアやアメリカへと移住した際にバスク地方の牧羊犬が同伴し、現地で改良されてオーストラリアン・シェパードとなった。
犬種名にオーストラリアという国名がついているが、オーストラリアン・シェパードはオーストラリアでは自国原産の犬種としては認められていない。
オーストラリアン・シェパードは異なった移住先で急速に広まったために、初期段階ではタイプにかなりの相違が見られたと言われている。
オーストラリアン・シェパードが独立した犬種として確立されたのはアメリカで、異論はあるもののオーストラリアン・シェパードの原産国はアメリカとなっている。
一般に一犬種が固定されるまでにはさまざまな名称で呼ばれる時期がある。
オーストラリアン・シェパードはスパニッシュ・シェパード、パスタール・ドッグ、ボブ・テール、ブルー・ヒーラー、ニュー・メキシカン・シェパード、カリフォルニア・シェパードなどの呼称で呼ばれた時期があり、この犬種の辿った道程を伺い知る事ができる。

第二次世界大戦後、牧畜業の活性とともにオーストラリアン・シェパードは広く知れ渡り人気犬種となる。
オーストラリアン・シェパードの用途の広さとトレーニングの容易さは農場や牧場で大いに重宝された。
環境への適応性、溢れる知性、牧畜犬としての本能には目を見張るものがある。
オーストラリアン・シェパードは家畜の観察力に優れ、家畜の群れの雰囲気の変化に敏感な犬種である。
オーストラリアン・シェパードは、一度訓練を受ければ飼い主の指示なしでも日常の役務を果たす事ができる。

AKCは1993年に135番目の犬種として公認した。
近年、オーストラリアン・シェパードは牧畜犬のみならず、盲導犬、聴覚障害者誘導犬、麻薬捜査犬、救助犬などとしても活躍している。
尾は断尾されるか、生まれつきのボブ・テールである。

原産国アメリカ
分類ハーディング(AKC)
パストラル(KC)
第1グループ(JKC)
体高♂ 50.8~58.4cm
♀ 45.7~53.3cm
体重