人類が犬を飼育し始めた目的が「愛玩」だったとは考えにくい。 狩猟の手伝いや番犬など、もっと実利的な目的があったはずである。 その後、犬との共同生活の中で人間の側が次第に愛玩の心情を持つに至ったと考えるのが自然である。 現代では、一般家庭で飼育されているすべての犬が愛玩犬であると考える事もでき、トイ・グループという犬種区分はその範囲が必ずしも明確ではない。
トイ・グループに含まれる犬種は各原産国の文化、風土に適応し発達した珍しい小型犬が多い。 又、トイ・グループにはトイ・プードル、イタリアン・グレーハウンド、トイ・マンチェスター・テリアなど、本来は大型の犬種を小型に改良した犬が多く含まれている。 我が国では、愛玩犬とは一般に「小型の室内飼育犬」を意味する事が多いが、欧米では大型犬と言えども室内で飼育されるのが普通であるから、犬のサイズによる分類と考えるのも正しくない。
日本では古くから、俗に御三家と言われるマルチーズ、ポメラニアン、ヨークシャー・テリアなど小型愛玩犬種が人気犬種となっているが、狩猟民族である欧州や住宅事情に恵まれた米国では大型犬種が常に上位人気犬種となっている。